戦前まで大きく栄え、日本の繁栄を支えていた絹(シルク)作りを見学させていただいた時、そのあまりにも精巧で知恵の結集された知恵・ノウハウに衝撃を受けた。日本のシルクがなぜ海外のものと全く別格だったのか、そこにかける手間や愛情を知ると一目同然である。そして今この宝のような存在が道具やノウハウとともに失われようとしている。本当に無くしてしまって良いのだろうか。
大変ありがたいことに、この伝統を受け継がれた方から綿やシルクの糸紡ぎから生地の織り方、藍染や草木染め、そして服の作り方までをご享受いただけるという有難いお話をいただいた。残された時間の中で、日本の伝統を心をしっかりと受け継いでいきたい。